2009年SUPER GT 第5戦
「KRAFT SC430」トラブルで無念の12位完走!
セパンから約1ヵ月、再び日本へと戦いの場を戻したスーパーGT第5戦。夏休みに入り、久々の国内でのスーパーGTレースという事もあり、多くのモータースポーツファンの来場も予想されるが・・・
日本列島は全国的な梅雨の戻りに見舞われ、金曜日は朝から雨。ここスポーツランドSUGOは、本来であれば「緑眩しい」と言いたい所だが・・・時折の激しい雨と霧で覆われる中、チームはサーキットへと到着し準備を開始。シリーズ折り返しとなる今回、チャンピオンシップの行方を占う上でも重要なレースであり、ここまで善戦するも表彰台に届いていない「KRAFTSC 430」としては、是非とも表彰台を獲得し弾みをつけたいこのレース。
ここSUGOは昨年も2位表彰台を獲得しており、LEXUS TEAM KRAFTとしては得意とするサーキットであり、石浦&大嶋両ドライバーもそれぞれ「得意」「好き」と発言していることから良い結果が望めそうな今回。
テスト制限、2Dayレースが導入された今年、まさに1年ぶりのSUGO、2か月ぶりの日本でのレースとなり、土曜日の公式練習がいきなりのフリー走行となるが、ここでどこまでマシンを仕上げられるか?事前の予報では決勝日は雨と予想されており、今回も天候に悩まされる週末となりそうだが・・・まずは曇天の土曜日、公式練習から走行を開始した。
公式練習
7月25日(土)9:45~11:30
迎えた公式練習。今回、走り出しを担当するのは大嶋。まずは持込みの状態でコースインし4Lap程した所で軽く3番手のタイムを記録し一旦ピットイン。足まわりを中心にセット変更と給油を行い再びコースへ。セッション開始から30分程経過した所で今度は石浦へとドライバー交代。石浦も何度かのピットイン&アウトを繰り返しつつ、ある程度燃料を積んだ状態でのマシンバランスやタイヤの状況を確認し、セットアップのメニューを順調に消化。
セッション残り30分程となった所で午後の予選へ向けたシュミレーションを行い、遅い車に引っかかりながらも再び総合3番手のタイムを記録、セッション残り10分、ドライバーを再度大嶋へと交代しこのセッション終了まで走行。短い時間の中で「KRAFTSC 430」はまずまずの状態に仕上がったようで、午後の予選、そしてスーパーラップへと期待が高まる公式練習となった。
公式予選13:35~14:20
スーパーラップ16:15~
迎えた公式予選。心配された天候は悪化する事無く午前にも増して日差しが強くなったスポーツランドSUGO。混走セッションからとなる公式予選まずは基準タイムのクリアを目標に大嶋からスタート。
計測3Lap目、予定のタイムをクリアした大嶋はピットへと戻り石浦へドライバー交代。石浦は残された時間内でスーパーラップに使うフロントタイヤの皮むきとセットアップを行い、4番手とした所で混走セッションを終了。その後GT300クラスの走行時間帯を利用し、僅かな変更を施された「KRAFTSC 430」はニュータイヤを装着しGT500クラスの走行時間を待つ展開。500クラス走行時間帯開始2分、満を持して石浦がコースイン!
まずは慎重にタイヤへ熱を入れながら周回を重ね、計測2Lap目1'17.261で総合3番手のタイムを記録しピットへ帰還。フリー走行からの好調そのまま、全く問題なくスーパーラップへと駒を進める事となった。
そして、いよいよ迎えたスーパーラップ。暫定3番手の「KRAFTSC 430」は6番目の出走順、各車順調にアタックラップを終え、ついに石浦もコースイン。石浦は1コーナー、2コーナー、S字と理想的なラインでクリアして行くが、HPコーナーでマシンの挙動が若干不安定となり、セクター1のタイムが+表示に・・・セクター2でなんとか巻き返すものの・・・結果、1'18.740と1回目の予選タイムを下回る結果となり、8番手と順位を落とす事となってしまった。気温が下がりタイヤが温まり切らなかったようだが・・・マシンの状況は決して悪い状態ではないので・・・決勝での巻き返しに期待を掛ける予選となった。
ウォームアップ走行
7月26日(日)9:45~10:15
迎えた決勝日。
SUGOの空は朝から晴れ渡り・・・午後から下り坂?という予報はあるものの、夜半まで振り続いた雨も上がり路面はほぼドライ。
残念ながらスーパーラップでは思ったタイムを出せなかったが、ドライのセットは決まっており、朝のフリー走行でも好調は持続。決勝レースを想定し、多めの燃料にユーズドタイヤという組み合わせでまずは石浦がコースイン!前半15分を走りポジションは総合2位。
その後大嶋に交代し、大嶋もユーズドタイヤで走行を続けるがポジションは変わることなく2位をキープ!決勝セットはほぼ満足の行く状態に仕上がっており、レースでの追い上げに俄然期待が高まるウォームアップ走行となった。
決勝レース(81Laps)14:00スタート
いよいよ迎えた・・・決勝スタート。
「午後から雨」と言われていた天候も・・・・スタート時点では嘘のように晴れ渡り、まるでセパンを思わせるような暑さの中、定刻の14時全車一斉にスタートを切った。
「KRAFTSC 430」のスターティングドライバーを務めるのは石浦、心配された1コーナーでのトラブルも無くクリーンスタートとなった1周目、選択したタイヤの関係で序盤は厳しい展開を予想していたが、やはり#100、#8を押さえる事は出来ず、まずは無理せずストレート前を10位で通過。続く2周目も状況は変わらず#38と#12に先行を許し、ポジションを12位まで下げる。
しかしながら、4周を過ぎた辺りからは徐々にマシンの状態は良い方向となり、石浦はここからファーステストラップを記録しつつチェイスモードへ突入!
22周目には#8へ追いつき、まずは11位へとポジションを回復、更に前車を追走する展開となるが・・・最終コーナー方面の空が急激に暗くなってきた25周目、心配されていた雨がポツポツと路面を濡らし始め、28周を過ぎるころにはいよいよ本格的な「レイン」となる。
全チーム、気まぐれな空と睨みあいの展開となるが・・・#32を皮切りに#24、#1、#18、#6とピットはタイヤ交換ラッシュとなり、非常に慌ただしい状況となるが、石浦はコースに残り落ち着いた走行を続け、ルーティンのミニマムピットストップとなる33周目まで引っ張った所でピットイン!
ドライバーを大嶋へ代え、深溝のレインタイヤを装着しピットアウトすると思われたが・・・ここで思いも寄らぬトラブルが発生!給油口が完全に閉じないトラブルが発生しその影響で漏れたガソリンがエキゾーストの熱で引火!給油マンが火に包まれるショッキング光景となるが瞬間的に反応したスタッフが消化、事なきを得てマシンを送り出すが…今度はマシンから炎が!しかしこちらも雨に助けられ鎮火し、大嶋はそのまま走行。落ち着いた所でポジションは10位、雨を得意とする大嶋はトップと変わらぬタイムで走行を続けポジションアップを狙う展開。46周目には直前を走行する#38と#12が接触し#38がコースアウト、その横をすり抜けた大嶋は9位へと上げいよいよシングル圏内へ!
その後もハイペースで好走を続ける大嶋は50周目には#3を捉え8位へ浮上!63周目には#12のピットインにより7位となり俄然期待も高まるが・・・この頃になると雨が上がり・・・深溝のレインタイヤ組には厳しい路面状況に・・・浅溝勢やNSX勢がペースを上げる中、深溝組の大嶋はマシンを騙し騙し走行を続けるが68周目#17に抜かれ8位へとポジションダウン。我慢のレースとなった所で突然インジケーターに「NO FUEL」の表示が!燃料が給油口から漏れた影響か?73周目、給油のため緊急ピットインとなった「KRAFTSC 430」はコースへ戻った時点で11位、その後スリックを履く#38にも追いつかれ。結果12位でレースを終える事となった。
■大澤尚輔監督
残念です。今回はそれしか言葉か見当たりません。スーパーラップはタイヤチョイスの関係でちょっと残念な結果でしたが・ドライコンディションもレインコンディションもマシンのセットアップは非常に良いレベルで決まっており、表彰台を十分に狙えると思っていたのですが・・・思わぬトラブルに無く結果となりました。非常に残念でしたが・・・スタッフにもマシンにも大きなダメージが無かったのは不幸中の幸いです。マシンは確実に良くなってますので、鈴鹿ではきっちり結果を出します。
■石浦宏明
タイヤチョイスの関係でスーパーラップはうまく行きませんでしたが・・・フリー走行からマシンの状態は非常に良く、ドライでもレインでも自信はあったのですが・・・残念な結果になってしまいました。僕のスティントは、予想通り序盤は厳しい状況でしたが、4周を過ぎた頃からはペースも上げられ・・納得の行く走りが出来ました。ここまでの5戦でマシンの状態はかなり高いレベルになってますので、次の鈴鹿こそ・・・絶対に表彰台に乗りたいと思います。
■大嶋和也
今回はフリー走行からマシンのフィーリングも良く、自分も非常に乗れていたので確実に表彰台に登るつもりで走っていましたが・・・でも・・トラブルはしょうがないですね。自分では得意の雨の中でも良い走りが出来たし、今回でSCのドライブにも自信が持てました。マシンの状況も非常に良い状況ですので、次の鈴鹿は絶対に表彰台に乗りたいと思います。というか…乗ります!
